人工知能最大の問題

1956年にダートマス会議で「人工知能」という言葉が登場してからというもの、世界中で人工知能に関するさまざまな研究が行われ、今では人工知能が人間の仕事を奪うのでは?という危機感を与えるまでになっているといいます。

しかし、そんな急激な進化を遂げてきた人工知能の世界に、最大の難問と言われている問題があります。

それが「フレーム問題」と呼ばれるものです。1969年にジョン・マッカーシーとパトリック・ヘイズという二人の科学者によって指摘されたこの問題は、人工知能の研究がはるかに進んだ現代においてもなお解決には至っていません。

 

フレーム問題の解決

フレーム問題とはどのような問題なのかというと、簡単に言ってしまえば人工知能の世界には限界がある、ということです。

たとえば人工知能は、チェスや囲碁など、特定の世界の事柄に対しての情報を処理し、思考・判断をしていくことは今ではかなりスムーズに行うことができるようになっていますが、この世の中のあらゆる事柄・あらゆる場面に対して臨機応変に対処していくということは、いまだに至っていないということになります。

そのため、無限大の計算ができるコンピュータが登場しない限りは、人工知能は自身の限界を超えると思考停止してしまうという現状があります。
人間の場合は、あらゆる事柄・あらゆる場面においては、人それぞれにさまざまな対応を行っていくことができ、解決できないような問題の場合はあきらめたり、別の方法を考えたりすることができます。

問題が解決できないからと言って、人間の活動自体がストップしてしまうことはありませんよね?

人工知能の場合はそうはいかず、どうしても解決しようと試みてしまうことになります。これが現在もなお人工知能の問題として横たわっている「フレーム問題」なのです。

あらゆる可能性を計算できるコンピュータが登場しない限りは、人工知能がフレーム問題を回避していく方法を研究していく必要があるといえます。